前回はメリケンパーク周辺を撮影しました。
今回は以前より撮影したかった旧居留地を撮影していきます。
旧居留地とは、幕末に外国の治外法権が及んでいた地域のことで、大阪・神戸・長崎・横浜が特に有名です。
ちなみに元町の中華街は当時、条約未締結だった清国人が居留地に住むことができず、その西側に住んだのが元です。
神戸の旧居留地は特に近代建築が残された街で、1988年の旧神戸商工会議所の保存運動をきっかけに街並みの保存が進みました。
現在の旧居留地は高級ブティックの路面店や飲食店などの商業施設により、その華やかさは日本でも有数の規模だと思います。
神戸郵船ビル
現在は商業施設とオフィスになっているこのビル。やはり近代建築は風格が違う…
同じ歩道橋から反対側を
神戸関電ビルディングの塔部のライトアップが際立っています。
異国情緒あふれる街並みに少し感動。
商船三井ビルディングと海岸ビルの間の通り。
ここは日本か?とすら思ってしまう街並み。
左の海岸ビルは俗に言う腰巻ビルですが、低層部に限ればあまり街並みに違和感はありません。
商船三井ビルディング
よくぞこの規模の近代建築が残ったものだと感心してしまいます。
ライトアップと壁面の装飾がまたとんでもないクオリティでまた美しい。
エルメス大丸神戸店もとい旧居留地38番館
背後の大丸神戸店と恐ろしいほどにマッチしています。
日本にいるのを忘れてしまうとてつもない雰囲気です。
38番館の向かいはBEAMS HOUSEの路面店が入るTESTA神戸旧居留地というビル
心斎橋をより一層、近代建築との融和に振り切った街のデザインはとても好きです。心斎橋もこれぐらい建物に気合を入れてほしいものです。
特に一部の雑居ビルと古臭いオフィスビル… あそこら辺をいっそのことデザインのステータスを全振りしたビルに建て替えてくれれば…
大通りに戻り元町通1丁目交差点より大丸神戸店
圧倒されます。大丸神戸店のその風格は旧居留地にあることもプラスして百貨店の中でも一位二位を争う風格です。
難波の南海ビルディング(高島屋が入るビル)は周辺のぐちゃぐちゃとした街並みで建物の風格がだいぶ損なわれている感じがしますが、こちらはさすがとしか言いようがない。
難波の周辺も雑居ビルをすべて撤去して風格のあるビルを建て替えてほしいものですが…無理でしょうね。
さすが大丸です。風格、デザインセンスに限って言えば百貨店の中でも大丸は群を抜いていると思います。
しかし悲しいことにこの洋風建築は外国人観光客にはあまり受けが…そりゃ母国に帰ったらいっぱいあるのでそりゃそうですが。
インバウンドの恩恵が受けにくい神戸では大丸神戸店の売り上げも若干下がっています。
トアロード側の大丸新館部
阪神淡路大震災により旧本館が損壊、本館を解体後に周辺の雰囲気を守り1997年に建設されました。
この雰囲気は圧倒されます。日本とは思えないほどの風格があります。
ライトアップされた大丸神戸店は言葉が出ないほど美しいです。
美しい街はやはり街づくりの方向性が徹底しています。特に日本人の私にははっきりとわかる、このレトロモダンの雰囲気は簡単に非日常感を引き出してくれます。
大丸神戸店を始め、旧居留地を見て思ったことは街の雰囲気を明るく活気良く見せるもっとも簡単な方法がライトアップだということです。
ライトアップは街に彩を与えます。私のように単純な人間は街が明るく彩られているだけで雰囲気に酔うのです。雰囲気に一度酔うと購買意欲の向上や街への再訪する動機付けになります。
現在、インバウンドの恩恵をあまり受けていない神戸ですが難しいところです。はっきり言うと東南アジアの観光客も西洋建築にはあまり興味がありません。
彼らは母国が植民地にされた歴史もあり、近代建築も比較的多く残っているためです。
西洋人はもちろん興味を持たないでしょう。素人の私には神戸が観光客獲得への道筋があまり思い浮かびません…
神戸空港の国際化など、神戸もまた変わろうとしています。神戸市の高さ規制などで迷走しているようにも見られる部分はありますが、近畿の活性化のためにも頑張ってほしいものです。
本当に日本か?ここは
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