大阪の夜景界隈を騒がせた「近畿産業信用組合新本店」と双璧をなす「ホテルロイヤルクラシック大阪」を撮影してきました。
難波に存在した歌舞伎座跡地に建設され、高さ85.85m地上19階150室規模のホテルです。
ホテルの設計は、東京の歌舞伎座の建て替え事業として建設された歌舞伎座タワーを設計した隈研吾氏の設計です。
さて、そんなホテルロイヤルクラシック大阪は、歌舞伎座タワーと同じように旧歌舞伎座の意匠を残した建物として建造されています。
ホテルロイヤルクラシック大阪の低層部
低層部は旧歌舞伎座の意匠を取り込んだデザインです。横側がいかにも取って付けたような感じですが、正面からなら全く違和感がありません。
正面から
広めの広角レンズをもっていかなかったので、持っていた広角でこれが限界でした…
しかし近くから見る分には高層部はあまり目立ちません。
これも俗に言う腰巻建築ですが横から見なければあまり違和感はないのではないでしょうか。
横から見ると取って付けた感と安っぽい見た目が露わになるのであまりじっくり見ないほうがいいです。
遠目から見ると高層部のスリットが深めになっていることがわかります。
ホテルの灯りが入るとどういう風になるのでしょうか?
しかし、低層部をライトアップするのは正解ですね。高層部の暗さと対比して目線を低層部に誘導しています。
やっぱり横のデザインがなぁ…
難波を訪れたことがあるならご存知でしょう、南海電鉄のターミナルビルでコリント様式の建物です。主に高島屋大阪店がテナントです。
1932年竣工の百尺規定に合致した高さ31mのターミナルビルです。
南海ビルディングの美しさはなんばスカイオが建っても色褪せません。
高島屋のエンブレムがこれほどまでに似合う建物は無いと断言できるでしょう。
それほどまでに美しいこの建物、難波の地が完全に雑居ビルの林立する汚い街になりきらなかったのはこのビルのおかげと言っても過言ではないでしょう。
高島屋の広告レイアウトの上品さは周囲の雑居ビルも見習うべきです。
私は雑居ビルが群生するのを完全には否定しませんが、少なくとも難波の駅前の一等地は最低でも整備するべきだと思っています。
道頓堀や心斎橋筋商店街と住み分けをしていくのが難波の街の未来だと思っています。
南海は沿線の気質から少し悪印象を持たれがちですが、関西私鉄の中では京阪と並ぶぐらいデザインセンスに優れていると思います。(※個人的な感想です)
良くも悪くも庶民生活の中の御洒落というものをうまく落とし込んだデザインセンスで、一般大衆を引き付ける魅力があると思います。
個人的に南海ビルディングで好きな部分がこのデジタルサイネージです。
色鮮やかに沿線の観光地を表示するこのサイネージがすごく好きです。
その雰囲気を壊さないリニューアルを行った南海ビルディングは今日も外国人観光客を難波の地へと降ろします。
しかし難波ももっと高層ビル案件が出てもいいんじゃないでしょうか…
その駅の規模と周辺の開発が合致していない気がします…
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ぜーる
夜景撮影二年目の新人夜景撮影趣味者
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