夜景撮影記 -御堂筋彫刻-

明け方の御堂筋はすごく綺麗です。

人通りも少なく、落ち着いた雰囲気の中御堂筋沿いにある彫像を一部撮影してきましたので紹介します。

 

●ヘクテルとアンドロマケ

作者はジョルジオ・デ・キリコ

1917年に第一次世界大戦で、キリコが戦場から病院へ移された頃に描かれた絵画「ヘクトルとアンドロマケ」を原作にしています。

タイトルの「ヘクトルとアンドロマケ」は、ホメロスの「イリアス」におけるトロイの攻防からの一場面。ヘクトルはトロイの王子で左側、アンドロマケはヘクトルの妻で右側の人物です。

 

寄付者は日本興業銀行(現みずほ銀行)

設置年月日 平成6年10月

 

●水浴者

作者はマルチェロ・マスケリーニ

マスケリーニの作品は初期には自然主義的な作風でしたが、歳を重ねるにつれ形態の単純化といった進化、さらに晩年には不規則で流動的な形態へと進化を続ける彫刻家でした。

 

寄付者は富士銀行(現みずほ銀行)

設置年月日 平成6年10月

●座る婦人像

作者はエミリオ・グレコ

グレコはイタリアを代表する現代具現彫刻家です。仙台には「夏の思い出」という作品があったりと日本でも親しまれている作家です。

 

寄付者は大林組

設置年月日 平成6年10月

●啓示

作者は日高正法

正法は主に二科会で活動する彫刻家でした。この作品は天から落ちてくる“神の声”と、それを受け止める人間を表現しています。

人間を超える不可視な存在を暗喩する形状を用いて、宗教的なテーマを具現しています。

 

寄付者はハタダ株式会社

設置年月日 平成6年10月

●休息する女流彫刻家

作者はアントワーヌ・ブールデル

ブールデルは彫刻家としても有名な人物であり、ジャコメッティやマイヨールもブールデルの生徒です。

彼の作品で一番有名なのは「弓をひくヘラクレス」です。日本では東京上野の国立西洋美術館に展示されています。

 

寄付者は日本生命

設置年月日 平成6年10月

●みどりのリズム

作者は清水多嘉示は日本の彫刻家です。八ヶ岳美術館という長野県諏訪郡原村にある村立美術館に彼の作品が大量に展示されています。

清水多嘉示は原村出身で晩年に大量に作品を寄贈し、当時全国的にも珍しい村立美術館が開館しました。

 

寄付者は第一勧業銀行(現みずほ銀行)

設置年月日 平成6年10月

 

 

おわりに

早朝の御堂筋は人がほとんどおらずゆっくりと彫刻を鑑賞できる素晴らしい時間です。

昼間とはまた違った表情を示す彫刻芸術を鑑賞してみるのもいいでしょう。

 

まだまだ撮っていない彫刻もたくさんあるので撮っていきたいです。

 

 

…あと関係ないですが過去の記事の画像のウォーターマークが変なことになってますが修正するのめんどくさいのでいつか気が向いたときに修正します(;´Д`A “`

特徴的な街灯も撮りたくなりますよね。

 

 


 
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